雪の日に文子さんとほうきづくり



玉庭という山あいの地域に暮らす、文子さんの冬のしごと、「ほうきづくり」を教えていただきました。

 

ギッギときつく。

「ちちゃい手だから大変なの」と文子さん。「まずは10本、次に4本長いの、それからカワを4コ、」っとあっという間に、ほうきの芯となる束ができあがり。
「おねえちゃんやってみっか」ということで、ぎゅっと握って、いっぽんづつほうき草を足しながら、細い針金で編んでゆきます。

ぷちっ!と針金が切れてしまったら、「力強すぎるー」っと文子さん大笑い。

「親指に力を入れて、ギッギときつく、そうそう、」

これはまさに、力仕事。

強いだけではいけない、細やかな、力強い「技」が必要です。
なかなか解明できないほうきづくりの方程式にどぎまぎするも、文子さん、ほうき草の穂の向きや長さ、太さにあわせて、あんばいを確かめながらすばやく束をまとめます。

 

はじめは、それでいいんだ。

子育てが落ち着いてからはじめたほうきづくりは、今だって勉強中だそうです。
「はじめは、それでいいんだ。来年も教えるよ、だんだんとよくなるから。」
ほうき草の栽培も、整理も、糸を染めたり、材料を山からとってくるのも仕事のうち。
お隣のほうきづくりの名人を見習って、つくって、直してもらって、つくって、つくって伝えて、そんな風に、暮らしのなかの仕事のひとつとして続けてきた手仕事がありました。

一日がかりでやっとできあがったほうきは、くねくねとしたできばえですが、愛おしい。

来年は、種まきから挑戦してみようと思います。

 

 

さて、わたくしごとではありますが、手仕事・ものづくりに深く深く興味があっても、これまでなかなか感じられることの出来なかった人へ人へと伝わってゆく、ものづくりやその仕事。

もしかしたらもっと近づけるのではと思ったことが(願っていたことが)地方に住んでみようと思ったきっかけのひとつでもあります。

ずっとずっと前に、ほうきづくりをはじめとした暮らしの道具をつくる習慣がなくなったところがほとんどだと思いますが、続いて、つながっていくモノコトを再認識しました。

昔からある習慣だから、守り伝えるというよりは、今の日々の暮らしをより朗らかにするようなモノコトをみつけたり、改めて認識したから続けて、身近に広めてみる、そんなスタンスで、いろいろ観て、学んでゆきたいとおもいます。

 

>> 玉庭について詳しく知る 

 



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